太陽光発電で発電した電力を今よりも1~2円高く買い取ってくれる新電力(PPS)のサービスが登場。対象エリアや買取価格、手続き方法をチェックしましょう。
太陽光発電システムで発電された電力のうち、自宅で使われなかった余りの電力は電力会社に売電することで収入に変えることができます。これまで日本国内ではこの売電する電力会社は地域によって決められていたため、自分で選ぶことはできませんでした。
ところが2016年4月から電力小売りが一般家庭向けに解禁されるなど電力小売りの全面自由化を控えた今、各社から一般家庭向けのサービスが続々と登場しています。
注目すべきは東京電力などの既存電力会社以外にも、工場の余剰電力や自家発電を活用して電気を安価に供給する電力業界の新規参入事業者=新電力(PPS)です。この新電力(PPS)が太陽光発電システムで発電した電力を、固定買取価格から更に1~2円高く買い取るサービス「プレミアム買取サービス」が始まっています。
2015年1月現在、一般住宅向けにプレミアム買取サービスを行っている企業はSBパワー、エナリス、NTTスマイルエナジーの3社です。そのうち一般の方から申し込みを現在受け付けているのはソフトバンクグループのSBパワーのみとなっています。SBパワーの買取価格や手続きをチェックしてみましょう。
●SBパワー(ソフトバンクグループ)
対象:東京電力エリア
条件:2014年3月までの固定買取価格の適用をすでに受けていること。2014年4月以降の価格37円/kWhが適用されている場合は対象外となります。
買取価格:+1円/kWh(税込)で買取中
手続き:申し込み書類への記入と送付のみでできます。切り替え時の立ち合いも必要なし。切り替え費用も0円で申込者の負担はありません。一度申込みをすれば固定価格の期間中ずっとお得になります。
電力会社による固定買取価格が年々減額されてきているため、太陽光発電の売電に以前よりも魅力が感じられなくなっていると考えている方もいると思います。
ただ一方でこのように新電力(PPS)が登場するなど、実は太陽光発電のメリットが増えているのも事実。プレミアム買取サービスを賢く活用することで、考えている以上に短期間で投資回収ができて経済的なメリットを得ることができます。現段階では対象エリアや実施企業が限られていますが、2016年の電力完全自由化に向けてさらに売電先を変更できる地域が広がると考えられています。
固定買取価格が下がっていることに二の足を踏んでいた方も、このような新しいサービスに注目すると太陽光発電にはまだまだ可能性と魅力があることが分かるのではないでしょうか。
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